シンプルなゲームこそSwitchの得意分野
「ソリティア」とは、トランプを使って一人で遊ぶゲームの総称。(定義としては、トランプ以外でも一人用のボードゲームなどもソリティアで分類されるそうです。)
このゲームはタイトル通り、その中から「スパイダー」だけを遊べます。
ソリティアとしては他にも某OSのお陰でクロンダイク(互い違いの色で順番に繋ぐあれ)が有名で、ソリティア=クロンダイクと勘違いされていますが(筆者もずっと勘違いしてました)、ソリティアというジャンルの中にクロンダイクやスパイダーが存在します。
個人的にはこのスパイダーの方が好み。同じメーカーからクロンダイクも同様に発売されています。
ゲーム概要
ここでスパイダーのルール説明をしても仕方ないので、本作の特徴について触れます。
まず、トランプは一般に販売されている絵柄は無く、純粋にスート(スペードとかクラブ等のマーク)+数字か記号だけの非常にシンプルなものです。
難易度は一色だけのイージー、黒と赤のノーマル、4種のスートを使ったハードで、遊んだことのある方は分かると思いますが、イージーは本当にイージーで、ハードは本当にハードです。
通常モードとしてランダムに配られる普通のスパイダーと、300問からなる配置の固定されたチャレンジ問題があります。だいたい7割ほどがイージー、2割ちょいがノーマル、残りの1割未満(23問)がハードでした。ちなみに300問すべてクリアしています。
良い所
「これしか遊べない」という割り切り
この手のゲームは任天堂発売のアソビ大全に代表されるように、ミニゲームやトランプゲームを集めたゲーム集の中の一つとして収録されることが多いと思います。
しかしその場合、「タイトル画面→遊ぶゲームからスパイダーを選ぶ→起動」と、ゲーム選択の余計な操作が入る事になります。ミニゲーム集の方がお得感はありますが、このようなシンプルなゲームが起動即プレイにできないのは意外と面倒だったりします。
安いは正義
このゲーム、普段は510円ですが、結構な頻度で100円セールを行ってます。eshopに限らずsteam等でもほぼ無料に近い状態でのセールは多いですが、個人的には100円セールの中でも当たりの部類だと思います。何しろトランプゲームなので間違いが無い。
とにかくシンプルですが、シンプルゆえに期待通りのスパイダーです。
「ちょっとした暇つぶし」に最適
スパイダーはノーマルの難易度が非常にバランスが良いです。考え無しに遊ぶと意外と詰みになりますが、ちゃんとカードをめくる事を念頭に動かしていけばほとんどの場合あまり悩まずにクリア可能です。私の平均クリアタイムは11分です。(200回ほどプレイ)
この10分ちょいという時間は、ちょっとした休憩時の気分転換にもってこいです。あと寝る前のワンプレイとか。
寝る前のワンプレイのはずが朝になっていた…と言うのはゲームあるある。スパイダーのノーマル難易度ならクリアという辞め時がすぐに来るので、日常の一区切りに優秀なのです。
ワンプレイがあっさり過ぎてもう一回、という事はあるかも知れませんが…。
賛否両論っぽいところ
暇つぶしならノーマルが無難、ハードは厳しい(※スパイダーそのものの問題)
ノーマルの難易度がバランスが良いのに比べ、ハードは難しいです。慣れないうちは込み入ったスートで崩せなくなったカードのタワーが何個も出来て、一つも揃わず詰みます。
理論的にはスパイダーはクリアできない事は無いそうですし、実際チャレンジの300問も最初どう考えても無理と思えたものがクリアできたのですが、何度も何度もやり直して、非常に時間が掛かりました。ちょっとしためくり方の違いで、いつの間にか詰んでるケースがたくさんあります。何手でも戻る事が出来るのですが、どこで詰みになったのか振り返っても分かりません。
もちろんこれはスパイダーと言うルールであるが故なのでこのゲームが悪いという事は無いのですが、ちょっとした暇つぶしのつもりが全然解けずにストレスになる人が居るかも知れません。
イマイチに思うところ
通常プレイで同じ配置が呼び出せない
このゲーム、前述のように300問のチャレンジ問題が存在するのですが、通常モードはランダムでカードが配置されます。
その際、場合によってはチャレンジ問題よりずっと難しい配置になることが有ります。それをクリアできた時の感動はひとしおなので、シード値などでその時の配置を保存出来れば良かったと思います。仲間内で共有して挑戦し合ったり、ゲーム機ならではの遊び方も出来たと思うので、そこは少し残念でした。
まとめ
元がトランプゲームなのでゲーム内容については評価する必要も無いですが、スパイダーって結構完成度の高いトランプゲームのように思います。最初の配置を見て「おっ、これは楽そうだ」からの「ここがいつまで経ってもめくれない」とか、「この配置は無理じゃね?」からの「一回めくったらどんどん繋がった」みたいな、ローグライクゲームにも似た運が織りなす思いもよらない展開があります。
結構な頻度で100円セールもしてますので、取りあえず何かの時間つぶし用に一本、入れておいても損はないのではないでしょうか。
主なロード時間(演出による待ち時間含む)
計測対象 | 待ち時間 | 備考 |
---|---|---|
起動からの最速ゲーム開始 | 17~18秒 | 起動~カードが配り終わって操作できるようになるまでの時間 最初のメーカーロゴはスキップ不可、タイトル画面からボタン受付 なお、起動直後(メーカーロゴ表示前)にボタン連打しているとエラー落ちする模様 ボタン操作するならメーカーロゴが出てからが無難 |
基本的に、ソフト起動からのゲーム開始以外で待たされる感覚はほとんどありません。ここまでくると、カード配りのアニメーションも不要に出来るオプションが有っても良かったかな、程度です。
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